鎖骨骨折

症状

骨折部の変形、腫脹、肩部から背部への強い疼痛があります。

また、上肢の運動制限などもみられ、血管、神経の損傷により麻痺などが生じることもあります。

検査・診断

X線撮影を異なる方向からの2方向撮影で行い、必要に応じてCT、MRI検査などを行います。

治療

基本的に保存療法(クラビクルバンドなどによる固定)を行いますが、骨折の状態によっては変形癒合、偽関節を防ぐために手術療法が行われます。

裁判例

大阪地裁平成平成28年 6月16日判決(自保ジャーナル1984号)

原告は、交通事故により鎖骨骨折、肩甲骨骨折等の傷害を負い、自賠責で肩関節の機能障害につき12級6号、鎖骨の変形障害につき12級5号に該当し、併合11級に該当すると判断された。

裁判においては、機能障害、変形障害の有無について争われた。

裁判所は、機能障害については認めたものの、変形障害についてはカルテに「鎖骨変形に関しては外見上はっきりしないがフィルム貸し出して判断して頂くこととした」との記載があることから、鎖骨変形が裸体になったときに明らかに分かる程度のものと認めることには疑問があるとして後遺障害として認めなかった。

原告の後遺障害を併合11級ではなく12級とした上で、後遺障害逸失利益における労働能力喪失率を14%、後遺障害慰謝料については鎖骨の変形を考慮して300万円としたものである。