横断歩行者の横断歩道付近の交通事故の過失割合

横断歩行者の横断歩道付近の交通事故とは?

横断歩行者の横断歩道付近の事故の過失割合をみていきましょう。

横断歩行者の横断歩道付近の交通事故には、信号の設置された横断歩道の直近における事故と、それ以外の横断歩道付近における事故があります。

横断歩道の付近とは、おおむね幅員14m(片側2車線)以上の道路で、交通量が多く、車が高速で走行している道路にあっては、横断歩道の端から外側におおむね40mないし50m以内の場所を、それ以外の道路にあっては20mないし30m以内の場所を、それぞれ考えるのが妥当であろうとされています。

横断歩道の直近とは、交通量が多く、車が高速で走行している道路にあっては、横断歩道の端から外側におおむね10m以内の場所を、それ以外の道路にあっては5m以内の場所を、それぞれ考えるのが妥当であろうとされています。

横断歩道付近で事故に遭い、保険会社から過失相殺を主張されている場合、保険会社から別冊判例タイムズ38の【21】~【33】図のどれかのコピーが送られてきていると思いますので、検討すべきポイントをいくつか確認していきたいと思います。

検討すべきポイント

①事故状況に争いがある

横断歩行者の横断歩道付近の事故で、信号の色などの事故状況に争いがあると、どちらの主張する事故状況が認められるかにより、過失割合が大きく変わってきます。

保険会社が、加害者の説明する事故状況に基づいて過失割合を主張してきても、ご自身の記憶と異なるのであれば示談する必要はありません。

刑事記録を取り寄せるなどして反論していくことになります。

②夜間による修正

夜間であることが自動車に有利な修正要素とされている事故類型があります。

夜間とは日没から日の出までの時間をいいますので、交通事故証明書で事故の発生時間を確認しましょう。

③幹線道路による修正

幹線道路であることが自動車に有利な修正要素とされている事故類型があります。

幹線道路とは、一般に、歩道車道の区別があって、片側2車線以上で、車両が高速で走行して通行量が多い道路をいいますので、やや大きい道路であっても幹線道路にあたるかは慎重に判断する必要があります。

④直前直後横断による修正

直前直後横断であることが自動車に有利な修正要素とされている事故類型があります。

このような評価が妥当といえるか、刑事記録も踏まえて検討する必要があります。

⑤横断禁止の規制あり

横断歩道の付近の事故では、横断禁止の規制があることが歩行者にとって不利な修正要素とされているものがあります。

事故現場に横断禁止の規制があるかについては、事故現場の写真や、実況見分調書で確認していくことになります。

⑥児童、高齢者

「児童」とは6歳以上13歳未満の者、「幼児」とは6歳未満の者、「高齢者」とはおおむね65歳以上の者、「身体障害者等」とは身体障害者用の車いすを通行させているなどの条件を満たす者をいい、歩行者にとって有利な修正要素とされている事故類型があります。

⑦著しい過失、重過失による修正

自動車側に脇見運転、携帯電話の使用、おおむね時速15㎞以上の速度違反等は著しい過失、居眠り運転、おおむね時速30㎞以上の速度違反などは重過失として修正要素となりますので、こうした事情があれば主張を検討することになります。

過失割合に納得できないときは?

保険会社の主張する過失割合に納得できないときは、無理に示談をする必要はありません

一方で、過失割合について個人で争うのはなかなか難しいため、専門家へのご依頼を検討されても良いのではないかと思います。

西宮原法律事務所では、交通事故の無料相談を行っており、交通事故の着手金も無料となっておりますので、お気軽にご相談いただけると幸いです。

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