加害者の本人尋問における態度から後遺障害等級併合6級で慰謝料1210万円を認めた裁判例

横浜地裁平成22年3月31日判決(自保ジャーナル1832号)

事案

道路を横断歩行者に、道路を直進する単車が衝突したものである。

後遺障害等級

併合6級

原告には、高次脳機能障害、醜状障害、視野狭窄により、後遺障害等級併合6級に相当する後遺障害が認められた。

慰謝料

後遺障害慰謝料 1210万円

後遺障害等級併合6級の慰謝料は1180万円(赤本)が相当であるところ、1210万円を認めたものである。

理由

裁判所は、被害者の生涯が高次脳機能障害により一変してしまったことについては、「高次脳機能障害の後遺障害の内容に含まれるものである」として、慰謝料の増額事由にはあたらないと判断したが、加害者の本人尋問における態度については、以下のとおり慰謝料の増額事由にあたると判断した。

「被告がその本人尋問において、本件事故の対応を確認しようとする質問に対して反抗し、謝罪の有無を確認しようとした原告ら代理人にも攻撃的であったことからすると、被害者にとっては、被害者の生活は一変したにもかかわらず、加害者が何らかわらない生活を送っていることを明らかにし、被告の反省していない態度を見せられた結果となることからすると、(被害者の)精神的苦痛が増し、慰謝料の増額事由に該当すると認められる。」