加害者の責任を軽減するような挙動を理由に後遺障害14級で慰謝料140万円を認めた裁判例

横浜地方裁判所平成22年4月14日判決(自保ジャーナル1830号)

事案

原告は、細い坂道を歩行中、反対方向から走行してきた自転車に衝突され頭頚部外傷等の傷害を負ったものである。

後遺障害等級

併合14級

裁判所は、頸部の痛み、顎関節の痛みについて、それぞれ局部に神経症状を残すものとして後遺障害等級14級に相当すると判断した。

慰謝料

後遺障害慰謝料 140万円

後遺障害等級14級の基準慰謝料は110万円であるところ、140万円を認めたものである。

理由

裁判所は、被告が衝突地点について虚偽の説明をしていたことを理由に、以下のとおり後遺障害慰謝料140万円を認めたものである。

「原告の後遺障害等級は、併合第14級相当であり、これに対する慰謝料としては110万円が相当である。

原告は、被告の不誠実な対応があったことから、大幅な後遺障害慰謝料の増額が認められるべきであると主張するが、謝罪の有無その他につき、被告本人尋問の結果とは言い分が異なっており、主張事実をそのまま認めることはできない。しかしながら、事故状況に係る指示説明に、責任を軽減するような被告側の挙動があったことから30万円の増額を認める(なお、原告が心因的に反応しやすい性格であり、相当のショックを受けたことは本人尋問の結果から容易に推認することができる。)。」