加害者の配慮を欠いた行動から後遺障害9級で900万円の慰謝料(入通院慰謝料含む)を認めた裁判例

大阪高等裁判所平成21年9月11日判決(自保ジャーナル1813号)

事案

原告は自転車で交差点を走行中、自動車に衝突され、脳挫傷等の障害を負い、びまん性軸索損傷との診断も受けたものである。

後遺障害等級

9級

原告の後遺障害は、高次脳機能障害により就労可能な範囲が相当な程度に制限されるものとして、後遺障害等級9級10号に該当すると認められた。

慰謝料

慰謝料 900万円

後遺障害等級9級の基準慰謝料は670万円であるところ、入通院慰謝料もあわせて900万円を認めたものである。

理由

裁判所は、加害者の不適切な対応も理由として、以下のとおり慰謝料額(入通院慰謝料、後遺障害慰謝料)を900万円と認定した。

「証拠及び被告の本人尋問の結果によれば、被告が本件事故後にXの職場を訪問した上、Xに対し、本件事故後に給与の額が減少していないにもかかわらず、本件事故により保険金を受領したのだとすると、保険金詐欺になるかもしれないなどと述べるなどしたことが認められるところ、前記(1)で認定したXの通院状況及びXの後遺障害の程度及びその内容に加え、上記のような、本件事故後の被告の、被害者であるXの心情に対する配慮を全く欠いた対応等に鑑みれば、Xについての慰謝料の額は、900万円とするのが相当である。」