多額の葬儀費用を負担した心情を考慮し慰謝料の増額を認めた裁判例

京都地方裁判所平成21年11月18日判決(自保ジャーナル1827号)

事案

被害者は自転車で青信号の横断歩道を横断中、左折してきた大型特殊車に衝突され死亡した事故である。

慰謝料

死亡慰謝料 合計3000万円(本人2200万円、夫長男各250万円、両親各150万円)

大阪地裁における死亡慰謝料の基準は、一家の支柱2800万円、その他2000万円から2500万円とされており、これは近親者分を含む金額とされているところ、合計3000万円の慰謝料を認めたものである。

理由

裁判所は、葬儀費用として300万円以上が支払われているが、本件事故と相当因果関係のある葬儀関係費(葬儀費用、墓地代金、墓石代金及び仏具代金等)は150万円と認めると相当であるとし、「ただし、原告らにおいて通常の葬儀費用を超える金額を負担して葬儀を行った心情等については、(本人)及び原告らの慰謝料の算定において、考慮する」として、慰謝料を増額したものである。